フィリピンのトイレ事情とは?
日本のトイレとフィリピンのトイレの違いは?
日本は、トイレ先進国といってもいいでしょう。
公共トイレは掃除が行き届いているところが多く、商業施設やホテルなどのトイレではウォシュレットがついていたり、トイレの音を消すための装置がついていたり、上質なトイレットペーパーが使われていたりと、至れり尽くせりです。
しかし、フィリピンのトイレは、日本とは異なります。
フィリピンが日本のトイレと大きく違うのは、主に次の3点です。
第1は、トイレットペーパーがないところが多いこと。
ショッピングモールなどでも、トイレットペーパーがないところがありますから、ティッシュペーパーなどを忘れずに持っていきましょう。
どうしてトイレットペーパーがないトイレが多いのかというと、トイレットペーパーが高価なこともあり、フィリピンの人は用を足した後は水できれいにする人が多いからだそうです。
ですから、現地で知り合ったフィリピン人のお宅に遊びに行ってトイレを借りた場合も、トイレットペーパーのかわりに水瓶が置かれていることがあります。
この場合は、水瓶から手で水を掬って、それできれいにするのだそうです。
日本人にはハードルが高い処理方ですから、友人のお宅に遊びに行くときも、念のために紙を持っていきましょう。
2つ目は、紙が詰まりやすいことです。
トイレットペーパーは水に溶けるようになっていますが、フィリピンは下水道のインフラが十分に整備されていません。
このため、トイレの水流が勢いよく流れなかったり、下水道管が細かったりして、紙が詰まりやすいのです。
ティッシュペーパーを使ったときはもちろんですが、トイレットペーパーを使った場合でも、紙を流さずにゴミ箱に捨てることをおすすめします。
3つ目は、便座がないトイレが多いことです。
現地の人はトイレの便器に乗って、しゃがんで用を足しているそうです。
しかし、そのような行為に慣れていない日本人の場合、便器から落ちたり、足を滑られたりして危険です。
中腰で用を足す、消毒液を携帯して便器を消毒した後、便器に紙を敷くなどして座ってすませるのがおすすめです。
また出かける場合は事前に、トイレットペーパーが備え付けられており、便座のあるトイレはどこにあるかもチェックしておきましょう。
トイレは早いもの勝ち
このように、日本とはずいぶん異なるフィリピンのトイレ事情ですが、もう一つ注意するべきことがあります。
日本人はトイレに列を作って、順番に使用していきますが、フィリピンでは順番を待つという習慣がありません。
ズバリ、速いもの勝ちです。
真面目に順番を守っていれば、後から来たフィリピン人が先に使ってしまいます。
トイレの個室を使う場合は、まず個室のドアをノックして、返事がなければすぐに使うようにしましょう。