フィリピンの文化と風習
意外と知られていないフィリピンの人々の暮らし
フィリピンというとパイナップルや常夏の国など、漠然としたイメージを持っている方も多いものですが、実際にはあまり多くは知られていない国ではないでしょうか。
日本と同じアジアの国ではありますが、まず暮らしに関して大きく異なっている点があり、驚かされます。
フィリピンはアジアでは唯一のキリスト教国家であり、フィリピン人の9割以上がキリスト教徒となっています。
これは理由があり、フィリピンはスペインによる侵略を受けた歴史があり、その当時の影響が強く残っているため、現在でもなおキリスト教国家が継続しているのです。
フィリピン人の先住民は少数となっており、人口のうち95%以上がマレー系となっており、ほとんどマレー系の人々が生活をしている国ということができます。
またフィリピンは世界で貿易が盛んになっていた昔、中継地となっていたこともあり、インドや中国からの人々が住むようになり、またスペイン人やアメリカ人なども住むようになったため、色んな人種の人々が生活をするような国になっていきました。
言語など知られていないことがいっぱい
フィリピンの公用語については多くの方が知らないものですが、実際にはタガログ語と英語が公用語として日常的には話されています。
小さい頃から英語を学ぶ学校も存在し、中には授業での会話全てが英語になっている学校も存在しています。
国内ではほとんどどの場所で、英語による会話をすることができるため、英語を普段話す方にとってはフィリピンでのコミュニケーションは非常に容易と言えます。
フィリピンには鉄道が走っておらず、そのため交通手段としてはバスやジプニー、タクシー、トライシクルがあり、これらをフィリピンの人々は日常的に利用しています。
中でもジプニーは大きい車をバスのようにしているもので、料金が安いため多くの人々が毎日利用しています。
またトライシクルは小型のバイクで、サイドにお客さんを乗せて走る乗り物のことですが、ジプニーと同様に料金が安いので人々が気軽に利用することができます。
旅行者が気になるトイレなどのこと
フィリピンではトイレは当然ありますが、トイレットペーパーを便器の中に入れて流すことがなく、便器の横に設置されたゴミ箱に使用したトイレットペーパーを捨てます。
またトイレットではどこもトイレットペーパーを備え付けていないため、トイレを利用する方はトイレットペーパーなどを持参しておかなければなりません。
フィリピンのお風呂には浴槽がなく、基本的に人々はシャワーで体を洗ったりします。
またシャワーの水は冷たい水が一般的ですが、ホテルやスパなどに行くと湯船に浸かったり、温かいお湯を利用したりすることができます。
フィリピンの暮らしについては日本とは大きく異なっているものですが、それだけに興味深いことが多くあります。